ごあいさつ

 我が国においては、今後少子高齢化が年々進行し、医療に関してはさらに深刻な状況になると予測されています。
 また、それと同時に健康寿命の重要性も叫ばれており、今後健康推進および医療の高度化が予想されます。
 このような医療状況の中にあって、臨床検査は特に疾患の予防、診断、治療経過観察などに、客観的な情報を提供するため、医療の中で中心的な存在となっていくと考えられます。
 従いまして、今後臨床検査はさらなる発展が望まれ、その主要な役割を果たす臨床検査技師においても、今まで以上の人材の確保と質の向上が求められます。
 ただし、現状では各種の分野において臨床検査は発展の一途を辿っているものの、それを支えるインフラが必ずしも確固たるものになっていない状況です。
 また臨床検査関連の人材、特に退職された臨床検査技師などの活用も十分になされているとは思えません。
 以上の点を鑑み、我々は今後臨床検査に携わる人材の技術の向上などを支えるインフラ組織が必要と考えました。
 そして、これらのニーズに応えるために、この度、公益性の高い「特定非営利活動法人臨床検査支援協会、Association for Support of Clinical Laboratory (略称:ASCL)」を設立することと致しました。
 具体的には、本法人において各種団体等が実施する臨床検査技能試験の研修及び実施支援をはじめとした臨床検査技能の向上を支援する事業、検体検査の精度向上に関する事業、学術講演会を開催する事業、講演会の開催を支援する事業、臨床検査及び臨床検査技師の社会的認知向上のための普及・啓発事業などを行なって参る所存であります。
 これらの活動を通じて、臨床検査を担う多くの人材の確保と質の向上を確実に支援し、ひいては国民の健康と医療の発展に貢献していくことを目指して行きたいと考えております。
 従いまして、多くの方に本法人の会員または賛助会員として本法人にご参画を頂き、臨床検査の支援に貢献して頂きたく願っております。

今後とも本法人への皆様のご協力、ご支援を宜しくお願い申し上げます。

渡邊 清明

特定非営利活動法人 臨床検査支援協会

理事長渡邊 清明

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